ここ半年ほど、私はほとんどロードバイクに乗っていませんでした。昨年秋から父が入退院を繰り返し、年末に亡くなり、確定申告などで忙しかったことがその理由のひとつ。しかし、もうひとつ理由があって、それはメカの不調でした。
昨年11月には、坂の途中で突然チェーンが脱落し、バランスを崩して側溝に転落しました。
それ以降、何度も調整を試みましたが、改善するどころかどんどん悪くなっていきました。やっと少し時間ができたと思って走りに出たら、最初の坂でチェーンが外れるということもしばしば。というか、ロードで走りに出たらチェーンが落ちない日はないというくらいでした。
これではサイクリングに出てストレス発散どころか、逆にストレスになってしまいます。それでロードには乗らず、MTBばかり乗っていたのです。
ともあれ、その状況でなぜチェーンが伸びているのではないかと疑わなかったのか?いま思えば不思議ですけど、少し前に、購入した店舗で「チェーンはまだ大丈夫」と言われたのを信じて疑わなかったからでしょう。
シマノ105は3千kmでチェーン交換!?
チェーンが落ちる原因をネットで調べていると、「3,000~5,000kmでチェーン交換するのが理想」という情報を目にしました。特に私のロードに積んでいる105のコンポは11速でチェーンが細いので、3,000km程度で交換するのが理想的だそうです。
愛機は既に7,000km近く走っています。そのことを知って初めて、チェーンの伸びがチェーン脱落の原因ではないかと疑いました。
そこで、まずはチェーンチェッカーなるものを取り寄せて、チェーンの伸びを確認してみることにしました。
チェーンチェッカーを購入
ちょうど楽天市場の期間限定ポイントがあったので、楽天市場でバイクハンドのチェーンチェッカーを購入…したつもりでしたが、届いたのは得体の知れないメーカーのものでした。
あまりにも雑な作り
スチール板を切り抜いて作ったとしてもあまりにも雑な作りで、エッジがガタガタです。これでは精度が期待できません。
0.75%のほうでチェック
でもまあとりあえず、0.75%のほうでチェックしてみました。すると、すっぽりとハマってしまい、チェーンを交換すべき時期であると確信しました。
1.0%のほうでも測定
念のため、1.0%のほうでも測ってみると、こちらもすっぽりハマってしまいました。しかし、チェーンチェッカーの精度が悪そうなので、実際のところはよく分かりません。
楽天市場では模造品は販売されていないと思っていましたけど、ダイヤモンドオンラインの記事によると名義貸し出店による偽造品販売が横行しているそうです。このショップも怪しいものですね。
シマノ・CN-HG601 クイックリンク付属
ともあれ、チェーンが伸びていること自体は間違いなさそうだったので、いま付けているチェーン(CN-HG600)の後継品であるシマノ・105 5800シリーズ「CN-HG601 クイックリンク付属」を取り寄せました。
クイックリンク付き
こちらはもちろんコピー商品でなく本物です(笑)クイックリンクという何やら便利そうなものが入っていますが、チェーン交換が初めての私には知る由もありません。
チェーンカッター初登場
以前に購入したPWTの工具セットに入っていたチェーンカッターを初めて使います。カッターって言うからチェーンを切断する刃が付いているものだと思ってましたが、ピンを押し抜いてチェーンを外すんですね。
意外と簡単
こんな風にハンドルを回してピンを押し込みます。2回ほど手応えがあったあと、意外と簡単にピンが抜けました。
ピンがポロリ
こんな小さなピンで私の逞しい脚力に耐えているわけですから感心しますね(笑)
伸びまくったチェーン
こちらが7,000km弱を走って伸びまくったチェーン。確かに、進行方向に対して横方向への遊びが多すぎます(=チェーンが脱落するのは当然)。
Newチェーンをカット
上が古いチェーン。下が新しいチェーン。
チェーンなんて買ってきたらそのまま取り付けできるものと思ってたんですが、愛機に応じて長さを調節しないといけないんですねー。これは間違って短くしてしまったら大変です。
長さを確認
クイックリンクの分を考慮すると、私の愛機の場合は10コマ縮めなくてはなりません。これをカットしたら、もう後には戻れないんですよねー。
チェーンカッターで切断
えいや!と10コマ分をチェーンカッターで切断。もう1回チェーンカッターでピンを押し込んで、キーホルダーにでもしましょうか(笑)
Newチェーンを取り付け
チェーンの進行方向を確認して、フロントから順番にチェーンを送っていきます。間違って取り付けたらエライことです。
クイックリンクで繋ぎ合わせる
クイックリンクでチェーンを繋ぎ合わせます。反対側がハマっているか分かりにくいので、愛機を裏返して確認。
で、このクイックリンクをカチッと留めたいわけですが、説明書を読むと専用工具の「クイックリンクツールTL-CN10」が必要なんだそうな。しかも残念なことに、ネットで調べても専用工具を使わずに留める方法を見つけることはできませんでした。
えー。これだったら普通にピンで留めるほうが良いじゃない!ってゆーか、ここまでやって明日明後日まで持ち越すのはイヤだ!
ペダル踏んだら繋がった
というわけで、ラジオペンチやハサミを持ち出して取り付けを試みるもダメでした。そこで、バイクを起こしてペダルに体重を掛けたところ、何度かトライするうちにパチンと留まりました。めでたしめでたし。
試走→あの感動が蘇る!
チェーンの交換が無事に完了したということで、南河内サイクルラインに試走に出掛けました。
すると、今までなら漕ぎ出しからカリカリとフロントのチェーンガイドを削る音が聞こえていたのに、まったく音がしなくなりました!
しかも、ペダルを漕ぐとダイレクトにリアに動力が伝わっている感じがします。まるでフロントとリアがプロペラシャフトで繋がっているかのようなダイレクト感です!
この感じ…夢中になってロードバイクに乗っていた頃のようです。ロードを買ってから1~2年のことですね。あの頃はまさに人馬一体の走り心地でした。
その感触が、まさに蘇ったのです!たった2,000円ちょっとで!この半年~1年、ギア調整に苦労し、ストレスを感じながら走っていたのは何だったのでしょう!?
もっと早くチェーンを交換すれば良かったー。
たくさんのこいのぼり
久しぶりに走る石川沿いは、たくさんのこいのぼりが空を泳いでいました。
見るものすべてが素敵
この世界はなんと素晴らしいことでしょう!見るものすべてが素敵に見えます。
…と言うと大袈裟に聞こえるでしょうけど、マジでチェーンを新しいものに交換するだけでこんなにも気持ち良く走れるとは思いもよりませんでした!これからは3,000km毎にチェーンを交換しようと思います。
あと悩ましいのは、クイックリンク着脱用の専用工具を買うかどうかですねー。取り付けはペダルを踏み込めば問題ないことが分かりました。一方で、マメにチェーンを外す機会があるとは思えません。
しかも、クイックリンクは1つ500円くらいします。2,000円ちょっとでクイックリンク付きのチェーンが買えることを考えると、2,000kmくらいでチェーンがアウトになったとしても、チェーンごと買い替えるでしょう。
また、チェーンの寿命が来たら、普通にチェーンカッターで外せば良いことです。なので、3,000円以上もする専用工具を買うのはちょっと躊躇します。
クイックリンクって、いまいちメリットがよく分かりませんねー。
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