年明け早々、デスクトップパソコンが起動しなくて困りました。7年前(2018年)に購入したマウスコンピューターの「LUV MACHINES Slim」です。どうもSSDが寿命を迎えつつあるようでした。
これは気に入っていたので、次もマウスコンピューターのデスクトップパソコンを買うつもりでいたんです。CPUはインテル® Core™ i5、GPUはNVIDIA® GeForce RTX™ 3050の「SH-I5G5A」で、諸々オプションを付けて約18万円。
7年前に購入したときは金利手数料無料のショッピングローンを利用したので、今回もと思ったのが運の尽き。当時とは異なり、信販会社がジャックスからSMBCに代わったためか、まさかの審査落ちとなりました。
仕方なく、支払方法をクレジットカードに変更したいと注文窓口に申し出たところ、「改めて発注し直してください」と言われたんです。
それで一気に買う気が失せました。あんなにカスタマイズ項目の多い発注をもう一度やれと言われたら普通に嫌気が差すわけですよ。
もうマウスのパソコンなんて二度と買わん。っちゅーことで、以前にノートパソコンを購入したことのあるレノボのデスクトップパソコンを買うことにしました。
※この記事は2025年7月31日時点の情報に基づいています(2025年8月2日一部更新)
レノボ/LOQ Tower 17IRR9

出典:Lenovo
OS | Windows 11 Home 64bit |
---|---|
CPU | インテル® Core™ i5-14400F |
GPU | NVIDIA® GeForce RTX™ 3050 6GB GDDR6 |
メモリー | 16 GB DDR5-4800MT/s (UDIMM) – (2 x 8 GB) |
SSD | 512 GB SSD M.2 2280 PCIe-NVMe Gen4 TLC |
HDD | 2 TB 7200rpm HDD 3.5″ SATA |
税込価格 | 129,800円 |
※スペック及び価格は2025年6月購入時
今回、私がチョイスしたのはレノボの「LOQ(ロック) Tower 17IRR9 カスタマイズモデル」です。
LOQはエントリー向けのゲーミングパソコンです。私は基本的にゲームはしないんですけど、3Dマイホームデザイナーなど3Dグラフィック系のソフトを扱うため、CPU内蔵のグラボでは不十分で、近年の事務系かゲーミングかという極端なラインナップだとゲーミングPCを選ぶしかなかったというところです。
価格はマウスコンピューターで予定していたSH-I5G5Aよりも3割ほど安く済みました。ただし、スリム型ではなくタワー型。日本製ではなく中国製。ブルーレイディスクドライブの搭載は不可能。SDカードスロットも付いていません。よって、概ね価格相応と言えるでしょう。
発注から約3週間で届いた
発注から約3週間で中国・深圳の工場から届きました。発注時は10日後に届く予定だったのがズルズルと先延ばしにされたのは、ショッピングローンの審査で時間を要したためか、単純にいい加減なのかは不明です。
二重になっているダンボール箱から出てきたのは、本体と電源コードのみ。マウスコンピューターのようにキーボードやマウスはもちろん、マニュアルの類も一切入っていません。
幅は大きく奥行はコンパクト
これまで使っていたマウスコンピューターの「LUV MACHINES Slim iGS340SD-SH2-KK」のサイズは実測でおよそ100×400×370mm。それに対し、レノボの「LOQ Tower 17IRR9」は同じく170×300×380mmで、幅は1.7倍、奥行は0.75倍、体積比で3割増しとなります。
前面はこんなに広いにもかかわらず、ブルーレイディスクドライブもSDカードスロットルもなし。イヤホンジャック、USB type-Cがひとつ、type-Aが2つだけです。
背面はアナログ端子が少なく
背面を見ると、商品ページに掲載されているのとは異なり、グラフィックボード側にもDVI、HDMI、DisplayPortの3つの端子が付いています(背面中央付近)。ただし、これはGeForce GTX 1050を搭載しているLUV MACHINESも同様です。
一方で、キーボードやマウスを接続するPS/2ポートや、スピーカーを接続するオーディオI/O端子が省かれています。まあ、これも時代の流れでしょうね。
中は空洞多し
簡単にパネルが外せる構造だったので、中を覗いてみました。空洞が多く、排熱しやすくできているんだろうなと思います。
せっかくのタワー型ですが、よほどトラブルに見舞われない限り、改造する予定はありません。下手に手を出して仕事が滞ると困るからです。
スコアは大幅にパワーアップ
CPU
製品名 | Core i5-8400 | Core i5-14400F | 増加率 |
---|---|---|---|
スコア | 5.28 | 14.75 | +179% |
※スコアはtechnical.cityの数値を参照
GPU
製品名 | GeForce GTX 1050 | GeForce RTX 3050 | 増加率 |
---|---|---|---|
スコア | 11.63 | 24.79 | +113% |
※スコアはtechnical.cityの数値を参照
パソコンを買い替えたことにより、CPUとGPUの性能はそれぞれ約2.8倍、約2.1倍にパワーアップしました。しかしながら、オンラインゲームをしないということもあってか、特にパワフルさを実感する場面はありません。
データの転送が大変
今回でデスクトップパソコンを買うのは5台目だと思いますが、旧データの転送はもっとも苦労しました。
おそらくMicrosoftとしてはOne Driveをサブスク利用してたらデータの転送をする必要はないという考えなんだと思います。そのため、Windows 11では転送ツールが標準で搭載されていません。
しかし、私はOne Driveをサブスク契約していないし、するつもりもない。結果、新旧のパソコンを並べてデータ転送せざるを得なかったわけです。無線LAN経由だと約1Tで12時間ほど掛かりました。LANケーブルで繋ぐべきでした。
Microsoftだけでなく、GoogleもAppleも基本的な考え方は同じだと思いますが、古くからのPCユーザーは置き去りにされている感じがしますね。
Officeは買う必要がなかった
新しいパソコンを初期設定する際、どういうわけかなかなかMicrosoftアカウントにログインできなくて困りました。ただ、いったんログインできると、Office 2016が使えました。これはどうもLUV MACHINESにインストールするために別途購入したOffice 2016がMicrosoftアカウントに紐づいていたからのようです。
ちなみに、パソコン購入時にバンドルしたOfficeはこのように引き継ぐことはできないはずです。最近はOfficeの出番が少なくて、新しく買うのはコスパが悪いと感じていたため、これはラッキーでした。ただ、事前に購入していた互換ソフトの「Polaris Office」は無駄になってしまいまいましたが。
ともあれ、次にパソコンを買い替える時もOffice 2016はそのまま使えるのでしょうか。
とにかくWindows 11が使いにくい
Microsoft絡みで続けると、とにかくWindows 11の使い勝手が悪いです。8から10になり少し改善されたところがありましたが、また変な方向に持っていこうとしている魂胆を強く感じます。
たとえば画面下にセンタリングされたタスクバー。タブレット端末ならこれで良いと思いますよ。けれど、パソコンのモニターは基本的に横長だし、Windowsユーザーは左端のスタートメニューに慣らされてるわけじゃないですか。自分で左寄せに変更することはできるものの、「余計な事すんな!」って思ってしまいますよね。
ほか、フォルダー(エクスプローラー)の表示において、8以前の「よく使うファイル」が10から「クイックアクセス」になり、11では「最近使用した項目」に変更されました。ブログの記事を書くときにとてもよく使うのですが、11からは一旦「ホーム」を開く必要が生じ、手間が増えました。
フォルダー内での操作で言えば、左クリックしたときのコピーや削除などのよく使う項目が、メニューの上または下に表示されるようになったのも無用なお節介です。前述の画面下にセンタリングされたタスクバーと言い、PCユーザーの視点移動の習性を完全に無視して、勝手に悦に入っているんでしょうね。
それ以外にも誰得なのか分からない変更が随所に見られ、いちいち戸惑います。もうそろそろMicrosoftとは縁を切ってMacにブランドチェンジしたほうが賢いのかもしれません。
音が良くなったような気がする
以上の通り、Microsoftに対しては不満たらたらですが、LOQ Towerについては総じて可も不可もないという印象です。ただ、なぜだか音が良くなったような気がします。
スピーカーはディスプレイに搭載されており、LUV MACHINESから引き続き同じものを使用しています。つまり、音が変わるはずがありません。
しかしながら、”ゲームサウンドに定評のあるNahimicオーディオを採用”しているということなので、アンプを変えたのと同様の結果が生じているのかもしれません。
Dドライブを開くのに時間が掛かる
一方で不満も若干あります。それはDドライブ(HDD)を開くのに少し時間が掛かるときがあるということです
HDDを外付けにするとスペースを取るし、データの読み書きもスムーズではないと考えて、今回もパソコンに積んだわけですが、時々とは言えこんなに時間が掛かることがあるなら、外付けでも良かったと思います。引っ越しの際のデータ転送も面倒だし、次にパソコンを買い替える時は基本的にSSDだけにして、重要でない大半のデータはサーバーに預けておいたほうが良いかもしれないと考えています。
Wi-Fiが不安定?
今回、初めてデスクトップパソコンでWi-Fi対応モデルとなりました。しかし、ルーターと相性が悪いのか、接続が不安定です。途中で電波が途切れたり、ブラウザのタブを複数開くとフリーズしたような感じになります。
仕方なく引き続きLANケーブルで繋いでいますが、それでもブラウザのタブを一気に50ページくらい開くと遅いですね。ブラウザの問題かと思いましたが、ChromeでもEdgeでも同様でした。何かしらゲーム用にチューニングされており、事務用には向かない設定なのかもしれません。
ワイヤレスキーボードに不満
パソコンを買い替えたのを機に、ブルーレイディスクドライブは外付けに、キーボードとマウスをワイヤレス化しました。
しかしながら、ワイヤレスキーボード(エレコム・TK-FBM120KBK/EC)は大失敗でした。とにかく打ち損じがすごく多い。文字を打っている途中で勝手に半角英数に切り替わる。反応がワンテンポ遅い。パソコンを立ち上げたらキーボードが接続切れになっていることがある(復旧がまた大変)。
次は有線キーボードに変えます。
という感じでレノボのLOQ Tower 17IRR9 カスタマイズモデルのレビューをお送りしたわけですが、音が良い以外はまあ本当にビックリするくらい可も不可もないパソコンです。ただ、もともと20万円ほどの予算を組んでいたところ、13万円ほどで済んだのはラッキーでした。
おまけに、金利手数料無料の48回ローンで買えたのはありがたかったです。月々の支払いは2700円(初月のみ2900円)。SMBCの審査は厳しいですが、ジャックスは私のような零細個人事業主にも優しいので助かりました。
残念ながらゲーミングPCとしてオススメできるかどうかは分かりませんけど、買いやすいという点ではレノボはオススメできると思いますよー。
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