マウスコンピューターのデスクトップPC「LUV MACHINES Slim」レビュー

今年に入ったあたりからパソコンの調子が悪くなってきました。インターネットブラウザでページを開くのに、かなり時間が掛かるのです。これでは仕事の能率が上がりません。

これまで使ってきたのは富士通の「ESPRIMO DH70/HN」というデスクトップパソコン。2012年に購入したもので、OSはWindows7、CPUはインテルのCore i7-3770でした。

富士通・ESPRIMO DH70/HN出典:富士通

当時はパソコンが売れなくなったと騒がれていた時期で、オフィス用としてはハイスペックであるにもかかわらず、モニター付きで10万円を切るという破格値でした。しかも、当時は当たり前のように国産。

これまで3代に渡って富士通のデスクトップパソコンを使ってきた私としては、次も富士通で…と思っていたのですが、条件に合うものがなく、様々なメーカーを検討した結果、初めてマウスコンピューターのパソコンを購入することにしました。

 

マウスコンピューター「LUV MACHINES Slim」

マウスコンピューター「LUV MACHINES Slim」

出典:マウスコンピューター

今回わたしが購入したのは、マウスコンピューターの「LUV MACHINES Slim iGS340SD-SH2-KK」というモデルです。出典元リンクの一番右のものですね(2018/04/19現在)。

このモデルにした理由は主に以下の3点です。

  • GeForce GTX 1050搭載でCPU内蔵よりもグラフィック性能が遥かに高い
  • 第8世代Core-i5で、私が使っていた第3世代のCore-i7よりもスコアが高い
  • 240GBのSSD搭載でレスポンスが良く、HDDは2TBの大容量

GeForce GTX 1050搭載

これまで使っていた富士通のパソコンのグラフィックはCPU内蔵でした。そのため、3Dホームデザイナーなどの立体画像を扱うソフトを使うと動作がもたつくことがあり、その点が不満に感じていました。

そこで、今回はグラフィックボードを搭載しているパソコンと決めましたが、そうすると選択肢がほとんどゲーミングパソコンになってしまいます。なので、「iGS340SD-SH2-KK」は数少ない選択肢の一つだったのです。

第8世代Core-i5

CPUは当初、ダウングレードすることに少し抵抗がありましたが、第8世代の「Core-i5-8400」なら第3世代の「Core i7-3770」よりもCPUスコアが高いことが分かり、高価なCore-i7を敬遠してCore-i5にしました。

実際のところ、これまでCore-i7を使っていてもそのパフォーマンスを実感することは少なかったので、それよりも16GBのメモリを積んでいることのほうが体感が大きいように思います。

240GBのSSD搭載

最近はSSDを搭載したパソコンが増えていますが、私はまったくその必要性を感じていませんでした。しかし、実際に使ってみると、もはやSSDは必須と感じています。

SSDはHDDに比べてレスポンスが良く、パソコンの立ち上げもHDDに比べれば一瞬です。そのため、今までは仕事を終えてからスリープにして帰宅していましたが、SSDの立ち上がりが早いので、シャットダウンしてから帰宅するようになりました。

逆に、HDDはレスポンスがものすごく遅く感じます。パソコンの買い替えに際してデータの引っ越しも順次おこないましたが、これが結構面倒臭くて、次にパソコンを買い替えるならSSD搭載のモデルでHDDは外付けにしたほうが効率が良いのではないかと考えています。

 

「iGS340SD-SH2-KK」のメリット

iGS340SD-SH2-KK前面のLEDが光る

以上の3点を中心に「iGS340SD-SH2-KK」を選んで大正解だったと思っていますが、ほかにもいくつかの点でメリットを感じています。

コスパが良い

パソコンは私の仕事道具でもっとも重要なものなので、20~30万円出してもまったく惜しくありません。しかし、どれほど良いものを買っても寿命は同じくらいなので、コスパが良いに越したことはありません。

今回わたしは標準のパッケージにBlu-rayディスクドライブをセットし、下取りサービスにも申し込んで13万円弱でした。私が候補に挙げていた富士通のパソコンはほとんど20万円弱くらいだったので、それに比べればめちゃぐちゃ安いです。

ちなみに、ビデオの動画を編集して録画するのにBlu-rayが必要だったのですが、そもそもBlu-rayディスクドライブをセットできるパソコンって少ないんですよね。コスパ以前に、富士通には私が求める仕様のパソコンは残念ながらありませんでした。

HDMIケーブルでモニタを繋げられる

今回パソコンを買い替えるにあたり、モニタはこれまで使っていたiiyamaの「ProLite XUB2390HS-2」を引き続き使いました。当然、DVI-Dケーブルで接続するものと思っていたんですけど、HDMIケーブルで接続することができました(いずれもモニタに付属)。

イマドキのパソコンってHDMIケーブルで接続するのが当たり前になっているんでしょうか。ともあれ、HDMIケーブルで接続するすると、今までよりも少し画質が良くなったように感じます(特に動画視聴時)。

 

「iGS340SD-SH2-KK」のデメリット

基本的に大満足の「iGS340SD-SH2-KK」ですが、まったく不満がないわけではありません。いずれも些細なことばかりですが、気になったところを挙げておきたいと思います。

PC本体からモニタの給電ができない

iGS340SD-SH2-KKの背面※iGS340SD-SH2-KKの背面

富士通の「ESPRIMO DH70/HN」はモニタの電源をパソコン本体から取ることができました。パソコン本来背面にプラグの差込口があったのです。

しかし、「iGS340SD-SH2-KK」にはそんな便利な機能はありません。おかげで、電源タップのコンセントが1口足りなくなってしまいました。こういう作業って結構面倒なんですよねー。

奥行がデカい

放熱性や拡張性を考えればタワー型のほうが良いのでしょうけど、私は省スペース型が使い慣れているので、今回も省スペース型をチョイスしました。でも、どこのメーカーでも同じような寸法だと思っていたら、マウスコンピューターはちょっとデカいようですね。

富士通の「ESPRIMO DH70/HN」の奥行は約36cmなのに対し、「iGS340SD-SH2-KK」は約40cm。私は奥行約60cmのホームエレクターの上にパソコン本体を置いているのであまり問題はありませんが、文字通りデスクトップに置く人は面食らうかもしれませんね。

キーボードがちょっとショボい

キーストロークの浅い付属キーボード

キーボードとマウスは標準0円のものをセットしたのですが、富士通の「ESPRIMO DH70/HN」に付属していたものに比べるとキーボードがショボいです。慣れればどうってことないんでしょうけど、キーストロークが短いのです。そのため、キーボードは富士通のものを引き続き使うことにしました。

まあ、タダで付いてくるのですから文句は言えませんけどね(苦笑)ちなみにマウスも富士通のパソコンにセットして使っていたエレコムのものを引き続き使っています。

Windows10がカス

これはマウスコンピューターのせいではありませんが、Windows10がとにかくカスです(苦笑)Windows8に比べれば大幅にマシになったとは言え、使い勝手が悪すぎます。

もっとも困ったのはメールです。Liveメールが使えなくなったため、Windows10メールを使いましたが、どういうわけか送信済みメールがサーバーに残りません(もちろんIMAPで)。Outlookではメールのデータが一部引き継がれず、仕方なくthunderbirdを使っています。

ほかにも右クリックの反応がワンテンポ遅い、「よく使うファイル」が「クイックアクセス」に改悪など、様々なところで不満を感じます。

 

ホント、マイクロソフトは何を考えているんでしょうか。Windows8に比べればタブレット端末寄りではなくなったとは言え、随所でタブレット端末重視の設計であると感じます。仕事で使うには何だかんだ言ってWindows優位であることは否めないものの、もっとパソコンユーザーのことを真剣に考えてもらいたいものです。

ともあれ、マウスコンピューターのせいではありません。「iGS340SD-SH2-KK」そのものには本当に満足しています。デザインもスマートだし、国産で安心感もあり、本当に期待以上でした!

2018/04/26追記:

パソコン買い換え後もネットが遅く感じられることがあったので通信会社(eo光)に問い合わせたところ、レンタル品の有線ルーターを初期化することで解決しました。ひょっとしたらパソコンは買い替える必要がなかったのかもしれません…(´ヘ`;)

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