妻の愛機はヤマハの「PAS CITY-X(2015年型)」です。「前輪の空気がないから、また見ておいて~」と言われたので虫ゴムをチェックすると劣化していたので交換することに。しかし、虫ゴムを交換しても翌日には空気が抜けてしまったので、前輪を外してチューブの状態を確認することにしました。
PAS CITY-Xの前輪を外す
前輪のナットキャップを外す
PAS CITY-Xは後輪のチューブを交換したこともあるので、前輪を外すなんて簡単なこと。と思ったのですが、ハブの両端に黒いキャップが付いていて、どうやって外したものかと戸惑いました。
よく見ると、我が家のPAS4台のうち3台に同じようなキャップが付いています(1台=Braceはクイックリリース)。今更ながら、これまでPASの前輪は1度も外したことがなかったことに気が付きました。
しかしながら、六角ナットにキャップが付いているだけなので、マイナスドライバーでめくり上げるようにして外せば良いだけだったんですね。
チューブが激しく劣化
前輪を外し、チューブを取り出して空気漏れをチェックしようと思ったのですが、チューブの表面はボロボロで、しかもいびつな形になっていました。全体の大きさも20インチのはずが24インチ以上あります。
もう6年以上も乗っているので劣化が進んでいるのでしょう。パッチで修理してもすぐにダメになりそうなので、チューブを交換することにしました。
シュワルベ・20×1-1/8チューブ
PAS CITY-Xの純正チューブはブリジストンの20×1-1/8サイズです。以前に後輪のチューブを交換したときは共和の「ミリオン チューブ20×1-3/8」を使いましたが、今回はシュワルベの20×1-1/8サイズにしました。
共和のものより軽いのに肉厚な感じで、シュワルベならパンクに強そうです。こんなの、地元の自転車屋やホームセンターでは置いていないので助かります。
太さが全然違う
ブリジストンとシュワルベのチューブを並べてみると、同じ1-1/8とは思えないくらい太さが全然違います。もっとも、ブリジストンのほうは6年以上も経って伸び切っているのだと思いますが。
スーパーバルブ&クリアキャップ
シュワルベのチューブにしたら、バルブは虫ゴム不要のスーパーバルブになりました。最近はスーパーバルブが標準になりつつあるのですかねー?
バルブキャップは黒から透明に。些細なことですが、カッコイイです。
ブレーキシューも交換
ブレーキシューが減っていたのでついでに交換することにしました。PAS CITY-XのフロントVブレーキはシマノのBR-T4000なので、それに合う同社「S65T」を購入。六角穴付きナットはブラックからシルバーになります。
構造に驚き!
ブレーキシューなんて交換するだけと思っていたら、リム(車輪)の片側だけシューが擦ってしまって調整が必要になりました。いわゆる「振れ取り」という作業です。
しかしながら、最初は振れ取りがどうも上手くできなくて、途中で面倒臭くなってワッシャーの類を1つ抜いて対処しようと考えました。「5つもあるんだから1つくらい抜いても…」と思って抜いてセットしてみると、逆にシューがリムにより強く当たってしまいました。
「なんで!?」と思ってワッシャー類をよく見たら、上図のように椀型と皿型のワッシャーがそれぞれ2つあって、前後上下にシューの向きを調整できるようになっていたんですね!ワッシャーを1つ抜くと角度の調整ができなくなって余計にリムに当たってしまったというわけです。
結局、シューの角度を再調整して、振れ取りをやり直して、ようやく車輪がスムーズに回るようになりました。
スピードセンサーを固定
前輪を外したときに、以前から謎だった円盤が外れていたことが分かりました。これは実はスピードセンサーで、もともと耐候性のある結束バンドで固定されていたようです。
手元に屋内用の結束バンドしかなかったので、とりあえずそれで固定しました。
フロント周りの修理が完了!
というわけで、前輪のチューブとブレーキシューの交換、振れ取り、スピードセンサーの固定、さらにバスケットがガタガタ揺れていたのでそれも補修してバッチリな感じになりました。
シッカリしたシュワルベのタイヤチューブにしたからか、前輪が転がる感触がかなりマイルドになったと感じます。妻は以前からスピードセンサーが外れてカタカタ鳴っていると感じていたそうで、それがまったくなくなったと喜んでいます。
もちろん、ブレーキの利きもこれ以上ないくらいにバッチリ。バスケットもガタガタ言わなくなりました。
やっぱり自転車は手入れしてやると気持ち良いものですねー。
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