先日、ビンディングペダル「PD-5800」を分解&グリスアップして、トルクを掛けてペダルを回したときにカチカチと音が鳴る問題が一旦は解消されました。
しかし、以前ほどではないものの、数日もするとまた音が鳴るようになりました。やっぱりちゃんとペダルをオーバーホールしないといけないのかなーとうことで、再チャレンジすることにしました。
グリスについてシマノに聞いてみた
先日グリスアップした際は、手元にあったパークツールのグリスを使いました。しかし、せっかくオーバーホールするなら、やはりちゃんとしたものを使ったほうが良いに違いありません。ベアリングはデリケートですからね。
ペダルの軸ユニットの玉あたり調整などを指南しているサイトを拝見すると、ほとんどの方がシマノのプレミアムグリスのボトルタイプを使っています。プレミアムグリスは一般的に粘度が高いと言われ、色は黄緑色っぽい蛍光色。しかし、実際にPD-5800に使われているグリスは粘度が低く、色も白っぽい半透明です。明らかに別物に見えます。
そこで、シマノに電話して聞いてみました。結論から言うと、やはり軸ユニットのグリスアップはプレミアムグリスが最適ということです。粘度は少し高いかもしれないけれど、馴染むので問題ないとのこと。また、粘度が高いなら量は少なめが良いのかと聞いたところ、防水性と耐久性を高めるために溢れるくらいで大丈夫ということでした。
今回、初めてシマノに問い合わせしましたけど、シッカリと答えてくれるものですねー。断然、シマノ製品に対する信頼感がアップしました。
軸ユニットのオーバーホール
正直、軸ユニットをオーバーホールしてもうまくいかなくて結局買い替えるハメになるような予感がしました。そのため、今回は右ペダルだけを分解しました。
分解してグリスをキレイに拭き取り。しかし、パーツクリーナーは敢えて使いませんでした。
ベアリングを入れるのが難しい
軸ユニットの組立てはマニュアルを見ながらおこないます。しかし、ベアリングを入れるのはやっぱり難しいです。紛失しないように入れるには神経を使いますし、入ったと思ったらポロリと落ちてしまうこともあります。
プレミアムグリス(チューブ入り)
そこで、マニュアルでは途中でグリスを入れるように指示していないのですが、ベアリングを糊付けするためにグリスを入れることにしました。
ボトルタイプだと汚れが入ったり酸化しやすいように感じたので、私はチューブ入りを購入。ちょうど歯磨き粉のような大きさで、口の形状も似ています。グリスは思ったよりもすんなり出てきます。パークツールのものよりもずっと粘度は低いです。
ベアリングをグリスで固定
ベアリングをグリスで糊付けして固めました。季節柄(6月下旬)か、思ったよりもプレミアムグリスの粘度は高くありません。ひょっとすると、ボトルタイプとチューブタイプでは粘度が違うのでしょうか。
ともあれ、これで作業中にベアリングが落ちることはなくなりました。
ペダル奥にグリスを注入
マニュアルでは軸ユニットの組み立て途中にグリスを注入する旨は指示されていません。一方で、”古いグリスを取除き、適量の新しいグリスをペダルの奥に注入します。”と書かれています。
ここが肝のようで、問い合わせした際の電話でも同様の指示がありました。奥にしっかりとグリスが入っていないと、耐水性や耐久性に問題が生じる可能性があるそうです。前回は軸ユニットのグリスアップばかりに気を取られて、ペダル奥の古いグリスの除去と新しいグリスの注入をちゃんとしていませんでした。
ペダル奥にグリスをたっぷり入れて、軸ユニットを挿入すれば、グリスが溢れてきても問題ないそうです。むしろそのほうが耐水性や耐久性が見込めるということです。
オーバーホールでペダルの回転がスムーズに
ペダルのオーバーホールを終えてペダルを回転させてみたところ、非常にスムーズに回転するようになりました。今回オーバーホールしなかった左ペダルは一押しで1回転するのがやっとのところ、こちらはスムーズに2回転します。
もっとも、2日間乗ったら元の木阿弥に戻りましたが(苦笑)
左ペダルもオーバーホールして問題解消
さあこれでペダルのカチカチ音が解消したぞーと思いきや、相変わらずカチカチ音が鳴りました。やっぱり買い替えるしかないのかと思いましたが、一度左足を外して右ペダルだけ踏んでクランクを回したところ、音が鳴らないということに気づきました。
そこで、今回オーバーホールしなかった左ペダルも分解&グリスアップしたところ、カチカチ音は完全に解消されました!やっぱり異音がしないロードバイクで走るのは最高に気持ちが良いですねー!
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