シフトインナーケーブルを交換しようとしたらタイコが取れなくて苦戦

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シマノ・シフトインナーケーブル SUS 2100mm×φ1.2mm Y60098911

この記事は2018年4月29日時点の情報に基づいています(2024年2月21日一部更新)

フロントディレイラの調整がどうもうまくいかないので、インナーケーブル(ワイヤー)を交換することにしました。

先日、リアディレイラのインナーケーブルのインナーキャップが外れてしまい、ケーブルの端がボロボロになってしまったので、その分も合わせてシマノの「Y60098911」(上写真)を2本取り寄せ。

シフトインナーケーブルの交換は初めてなので、下記サイトを参考にしながら、まずはリア側のケーブルを外す作業から始めました。

こまめに交換を!ロードバイクのシフトワイヤーを交換! | Fertile-soil
ハンドル交換の際に一緒にワイヤー系を交換しました。その内のシフトワイヤー交換について紹介します。 記事のベースは初めて交換した時が元になっていますが、その後の経験を元に記事をアップ...

 

リアのタイコが出てこない!

リア側インナーケーブルのタイコが出てこない

正直、たかがワイヤーを交換するくらいとナメてました。調整で苦労することは予想してましたが、ワイヤーが外せないということはまったく予測していませんでした…。

右ハンドルのグリップラバーを外すと、リア側のインナーケーブルがほつれているのが見えました。しかし、シフター(105)側にあるはずのタイコ(インナーケーブルの端)が見えません。

どこかで引っ掛かっているのだと考えてインナーケーブルを押したり引いたりしてみたものの、どうにもタイコおばさんの姿が見当たりません。

 

フロントのタイコは見えている

フロントのタイコは見えている

左ハンドルも同様にグリップラバーを外すと、フロント側のインナーケーブルはちゃんとタイコが見えています。

 

なぜだ!?

もう一度、参考サイトで手順を確認してみる。

ちゃんとギアはインナーローに入っているし…いや、インナートップにせなあきまへんやん!

…ということに気づいて青ざめる(´Д`;)

 

慌ててリア側インナーケーブルを引きながらレバー操作でシフトアップしようとするも、スカスカとした感触。

逆にシフトダウンすると、希望とは裏腹にインナーケーブルがどんどん巻き込まれていってしまうではありませんか!ヾ(;゚д゚)/

 

…これはヤバい。

インナーケーブルが外せない。

どうにか対処法を見つけようとネットで検索するも、「STIは分解不可なので、シフトアップしてもタイコが取れない場合はシフターを交換するしかない」という不幸なお知らせが…。

 

amazonで105(5800)のシフターの値段を見てみる。

 SHIMANO(シマノ) STIレバー 左右セット ‎ST5800DPAL

本日2018/04/29現在、17,422円。

ギアをインナートップではなくインナーローにしたばかりに、2万円近くもパーですか…。

 

茫然自失となりながら、中古のシフターを探そうかと考えたり、いっそのこと無理を承知でシフターの分解することを検討してみる。

しかし、バーテープを外し、シフターを外してみたけど、やっぱり分解できそうにありません。

 

まあどっちにしても、今日はもう走れない。

いや、これからシフターを発注しても、今度はブレーキワイヤーを外したり調整する必要もあるから、今後1週間は乗れそうにない。

 

自分が犯した罪の大きさに愕然としながら、後片付けを始める。

バーテープは外したままでもいいか。

でもグリップラバーをめくり上げたままというのはちょっといただけないので、グリップラバーは元に戻しておこう。

 

ここでちょっと悪あがき。

再びシフトレバーでシフトアップを試みたところ、カチリとギアが上がりました!

 

タイコおばさんコンニチハ!

リア側インナーケーブルのタイコが見えた!

そうしてシフトアップを繰り返すと、リア側インナーケーブルのタイコおばさんに巡り会うことができました!

グリップラバーをめくり上げたままの状態だと、シフトレバーが当たる部分が戻らなくて、それでシフトアップできなかったんですね!

あわや代わりのシフターを発注するところでしたが、なんとかその手前で踏みとどまることができましたーヾ(;´▽`A“

 

リア側ワイヤーはボロボロ

タイコ付近がボロボロになったリア側ワイヤー

こうして無事にリア側のインナーケーブルを外すことができました。思いのほかボロボロです。特にタイコ付近はシフターに巻き取られるので傷みやすいそうです。

インナーケーブル交換の目安は3,000kmとも10,000kmとも言われるそうですが、私はヒルクライム中心でシフトチェンジが多いためか、約7,000kmでここまでの状態になっていました。私の乗り方だと、リア側は3,000~5,000kmくらいで交換したほうが良いのかもしれませんね。

一方、フロント側のインナーケーブルは一部で表面が削れている以外はキレイだったのですが、今回はフロントディレイラの調整がうまくいかなかったことが発端なので、ついでに交換しました。

 

Newワイヤーを装着

PWT・ケーブルカッター WC20

新しいインナーケーブルの封を切って装着する作業は、思いのほかスムーズに進めることができました。以前にホローテック2用工具セットを買ったときにオマケで付いてきたPWTのケーブルカッター(WC20)(上写真)も今回初めて活躍しました。

 

インナー側のタイコがハマってなかった

インナー側のタイコがハマっていなかった

しかし、インナー側のインナーケーブルの調整で苦戦。シフター操作でインナーケーブルが動かないと思ったら、タイコがちゃんとハマっていませんでした。

ワイヤーを押したり引いたりを何度か繰り返した結果、元通りに収まりました。

 

ワイヤー交換して大正解!

思わぬ苦戦を強いられましたが、なんとか無事にワイヤーの交換が済んだので、延命寺方面まで試走しました。

結果、リアもフロントもギアチェンジが以前よりもスムーズになりました。

それ以上に良かったのが、トリム操作ができるようになったことです!

 

いえね、今までトリム操作してもまったく効果がなかったんですよ。ギアをインナーローやアウタートップに入れたときにトリム操作をすれば、チェーンガイドとチェーンが擦れる音が消えるかマシになるのが普通ですけど、私の愛機はトリム操作してもまったく反応がなかったんです。

それで、どうもワイヤーの戻りが悪いというか、ちょっと伸び切っているような感じがしたので、今回のワイヤー交換を決意したわけですが、見事に原因を究明できたというわけです。

 

考えてみれば、ギアをインナートップに入れているとき以外は、ワイヤーってずっとテンションが掛かっているわけですもんね。つまり、シフトチェンジをするとき以外も、ワイヤーはずっと仕事をしているんです。

ワイヤーってすごく大事なんだということを今回改めて気付かされました。これからは小まめにワイヤーの張りを確認し、3,000~5,000kmで交換するようにしたいと思います。

 

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