昨年11月にレビューしたサウンドピーツの「Air3 deluxe HS」(上写真)は音質は良かったものの、ちょっとケースから取り出しにくいのが難点でした。また、こういう”うどん”形状だと、たすき掛けにしたショルダーバッグを外すときにイヤホンが引っ掛かって落ちてしまうことがあるんですよね。
それで、やっぱり「Mini Pro HS」が良かったなーと思っていたら、またしても頂戴してしまいました。そんなわけで、ありがたくレビューさせていただきたいと思います。
サウンドピーツ・Mini Pro HS
今回ご紹介するサウンドピーツの「Mini Pro HS」は2022年11月下旬に発売された、まだ新しい商品です。Air3 deluxe HS同様にハイレゾ、LDAC対応であることに加え、”音作り演奏者の息遣いまで伝わる”音質を最大の売りとしています。
Air3 deluxe HSとの比較
今回試したMini Pro HSのケースの大きさはAir3 deluxe HSとほぼ同じです。本当にイヤホン自体の形状がちょっと違うだけですね。
個人的にはMini Proのほうがケースから取り出しやすいと思います。ただ、小さくてコロンとしているので、ケースから取り出したと同時に落としそうになることもあります。また、Air3 deluxeのほうがケースの穴に差し込みやすく、反対にMini Proは向きをよく確認しないと戻しにくいところがあります。
Mini Proはカナル型、Air3 deluxeはインナーイヤー型ということで、個人的にはカナル型のMini Proのほうが耳のフィット感が良いと感じます。もっとも、このあたりは個人差があるところでしょう。
スペック比較
Mini Pro HS | Air3 deluxe HS | |
---|---|---|
再生可能時間 | 8時間 (充電ケース併用28時間) |
5時間 (充電ケース併用20時間) |
充電ポート | USB-C | USB-C |
ハイレゾ再生 | 対応 | 対応 |
ドライバー構成 | 10mmダイナミックドライバー | 14.2mmダイナミックドライバー |
ノイズキャンセリング機能 | アクティブノイズキャンセリング | ENC通話ノイズキャンセリング |
片耳モード | 対応 | 対応 |
イヤホンタイプ | カナル型 | インナーイヤー型 |
セールスポイント | さらに向上したノイズ低減効果、ハイレゾワイヤレス対応 | ハイレゾの音を生きたまま届ける「LDACコーデック」対応 |
発売時期 | 2022年11月 | 2022年10月 |
参考税込価格 | 7,980円 | 8,980円 |
スペックにはどのような違いがあるでしょうか。amazonの商品ページにも記載されている比較表を参照すると、Mini Proのほうが再生時間が長いことと、カナル型とインナーイヤー型の違い以外はほとんど見受けられません。強いて言えば、Air3 deluxeのほうが1000円高く、14.2mmダイナミックドライバー搭載で音質が良いのでは?」と考える人が多いのではないでしょうか。
空気が弾むような音質!
しかし、実際に音を聴き比べてみると、今回のMini Proのほうが音質が良いと感じます。耳の中で空気が弾むように音が響き渡るのです。ワイヤレスイヤホンでこんな体験は初めてのことです。
私だけがそう感じるのかと思って妻にも試してもらいましたが、妻もMini Proのほうが音質が良いと言っています。ハイレゾ感もMini Proのほうが実感しやすいです。音で選ぶならMini Proで間違いないでしょう。
ちなみに、Mini Proは”ナチュラルで繊細な音が楽しめるバイオセルロース製の振動板を採用”しているのですが、Air3 deluxeも同様にバイオセルロース製の振動板を採用していて、より大口径の14.2mmです。理屈で言えばやはり、Air3 deluxeのほうが音質が良いはずではあります。
にもかかわらず、私も妻もMini Proのほうが音質が良いと感じたのは、個人差によるところなんですかねー?そこがちょっと分かりませんが、少なくとも7千円前後でこの音質なら文句を言う人はいないだろうと思います。
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