新居に引越してから生活習慣がひとつ変わりました。以前はシャワーで済ませていたのが浴槽にお湯を張ってゆっくり浸かるようになったことです。浴槽が広くなったということもありますけど、それよりも追い炊きができるようになったことのほうが大きいと思います。
ともあれ、浴槽に浸かるようになると楽しみがまた増えました。入浴剤です。その日によって色や香りが違うので、風呂蓋を取るまでワクワク、湯船に入って心身ともにリラックスできます。
そんな中、Twitter発で人気に火がついたという高級入浴剤を試してみました。
薬用中性重炭酸入浴剤「BARTH」
今回試したのは「BARTH(バース)」という入浴剤。ドイツ製と書かれていることもあれば日本製と書かれているところもあり、また販売元もTWOだったりホットアルバムコムだったりBARTHだったりマチマチです(いずれも会社名)。
「バブ」や「温泡」といった一般的な入浴剤が1回分あたり30円くらいなのに対し、こちらは3粒使用で1回あたり330円(いずれも2020/11/22現在の税込価格)。一般的な入浴剤の10倍もする高級入浴剤です。
花王「バブ」と比較
BARTHは3粒で1回分です。1粒は15gですから、1回分は45gという計算になります。これを160リットルのお湯に溶かすのが適量です。
対して我が家でいつも使っている花王の「バブ」は1粒が40g、これを150~200リットルのお湯に溶かすのが適量ということですから、一度に使用する粒の数こそ違えど使用条件はほぼ同じと言えます。
BARTHは無色無臭
BARTHはバブよりもやや溶けにくく、溶かした後のお湯は無色無臭です。そのため、私は湯船から出るまでBARTHを入れていたことを忘れていました。しかし、湯船から出てすぐに、いつもより体全体がジンジンすることに気づき、もう一度お湯に浸かりました。
なるほど、これは普通の入浴剤とは違います。体全体に沁み込むような感覚で、とても温まるように思いました。妻をはじめ家族全員が「汗が出るほど暑い」と感想を口にしました。
しかしながら、「入浴剤と考えれば高価だがエステと思えば激安」という口コミでしたが、肌が潤うとか、湿疹が改善されるといった効果は実感できませんでした。
雑誌『LDK』ベストバイ第1位?
BARTHは晋遊舎の雑誌『LDK』でベストバイ第1位に輝いたということを全面的にPRしています。BARTHを試してみてからその記事を確認してみたのですが、なんだか結論ありきのPR記事のようにしか思えませんでした。
同じく晋遊舎の『MONOQLO』なら大抵コスパという要素も検証されるのですが、今回のLDKの記事ではコスパが完全に無視されています。我が家ではアース製薬の「温泡」も使いますけど、その8倍の価格で”温度アップ力”がたった1℃違うだけでベストバイって、ちょっと意味不明です。
もっとも、LDKの評価はいつも首を傾げるので、今回も驚くまでもないことなのでしょうけどね。
というわけで、BARTHが汗をかくほど温まるというのは事実でした。その点で言えば、一般的な入浴剤よりも高価なことは納得できます。
しかしながら、価格が10倍もすると考えると、家族全員「バブや温泡で良い」というか、むしろ「バブや温泡のほうが色や香りが楽しめて良い」ということでした。
とどのつまり、BARTHはいわゆる「マーケティングの勝利」ってやつかなと思った次第です。
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