ホローテック2のBBロックリング取付工具なのにシマノ105のBBが外せない!?

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この記事は2016年5月2日時点の情報に基づいています(2024年2月18日一部更新)

前回はタイヤをグラベルキングに交換した話をしましたが、私には同時にもうひとつのミッションがありました。それは、クランクとBB(ボトムブラケット)を分解してメンテナンスすることです。

昨年の秋頃から足元で異音がしていたんです。てっきりチェーンがどこかに当たっているもんだとばかり思ってましたが、どうもBBあたりの気がしていました。

そこで時間ができたらタイヤのローテーションと同時にBBのメンテナンスをしようと考えていたのです。

 

BBのメンテナンス開始!

分解する前のBB

というわけで早速BB取り外しのオペを開始します。

こんな難しいオペは初めてだけど大丈夫。僕にはPWTの「ホローテックII用ツールボックス」があるじゃないか!これ一式あれば何とかなるに違いない。

ところがいきなりの作業中断。クランクを取り外そうにも「クランク取付工具」なるものが見当たらないのです。

あ、これがクランク取付工具ですか…

ホローテックII用BB&クランクツール

うわー、クランク取付工具を買わないといけないんだーと思ったら、ツールボックスの中にちゃんとありました。変な形の工具だなーと思ってたんですけど、これがそうだったんですねー。

無事にクランク取付ボルトが外せた

クランク取付ボルトが無事に外せた

初めて使う工具で生まれて初めてクランク取付ボルトなるものが取り外せたことにしばし感動。

クランク一式も取り外せた

取り外したクランク一式

右クランクを取り外し、シャフトはゴムハンマーでどついて取り外せました。

ロックリングと工具のサイズが合わない!

ホローテック2のBBロックリング取付工具なのにシマノ105のBBにサイズが合わない

「いやー、やっぱりホローテック2用の工具セット買っといて良かったなー」と思ったのも束の間、今回のメインイベントであるBBのロックリングに取付工具を合わせようとすると…、「スカッ!」!?

サイズが合わないじゃありませんか!

クランク取付工具がセットされてるんだからロックリング取付工具はこれで合っているはず。

シマノ105のBBはホローテック2だ。

シマノ105はメジャーなコンポだから例外的にコレが使えないことなんてあり得ないはず。

そこでネットで調べてみることにしました。

しかし「105 bb 外し方」などと検索しても、みなさん普通にホローテック2用のロックリング取付工具でロックリングを取り外してらっしゃる。

 

もうワケが分からない。

シマノ105だと思ってたけど実は私のはパチモンだったとか。

はたまたNew105は旧105と仕様が違うのか。

でもビアンキJAB29.4(コンポはディオーレ)のロックリングにはこのツールで合うんだよねー。

 

散々調べまくって分かったことは、まず105のBBというものは存在しないということ。

105のコンポには「SM-BBR60」というBBが使われており、これは6800系アルテグラと5800系105の両方に使用されているということでした。

だから「105 bb 外し方」などと検索しても適切な解が求められなかったわけで、「SM-BBR60 外し方」と検索するべきだったのです。

また、シマノ105で使われているSM-BBR60は従来型のホローテック2よりもコンパクトなロックリングとなっており、ホローテック2用ロックリング取付工具に専用のアダプターを付ける必要があるということが分かりました。

なるほど、PWTがダメなんじゃなくて、アダプターを用意しないといけないのね。

BBR60対応BBツールをアマゾンポチ

ノグチ(NOGUCHI) BBツール [YC-307BB] 9000/BBR60対応

工具がないことにはBBのメンテナンスができません。

この時点で私には次の3つの選択肢がありました。

  1. SM-BBR60用アダプターTL-FC25を買う
  2. アダプターが付属しているSM-BBR60を買う
  3. BBR60対応BBツールを買う

しかし、アダプター単品をアマゾンで買うと無駄に高い。

それならいっそ、アダプターの付属しているSM-BBR60を買ってしまったほうが良さそうです。

しかし、アダプターがPWTのツールにピッタリ合うかどうかは怪しい。

そんなわけで、おとなしくノグチの「9000/BBR60対応BBツールYC-307BB」を買うことにしました。

これなら今後デュラエースに乗り換えても対応できるということで(笑)

さすがBBR60専用ツール!

シマノ105のBB(SM-BBR60)にピッタリ合った!

アマゾンポチって翌日に早速届いたBBR60専用ツール。さすがにピタリとSM-BBR60にハマりました。

それでも予想通り、全力で体重を乗せてやっとこロックリングが外せました。もしこれがPWTのツールとアダプターだったら無理だったと思います。全長30cmのBBR60専用ツールでも端まで目一杯使わないと外せませんでしたから。

予定外のちょっと痛い出費でしたが、今後もBBをメンテナンスする機会はあると思うので、やっぱり買っておいて正解だったと思います。

ちなみに、このBBツールはバイクハンドの高価なほうの「プロツールボックスYC-721」にセットされているものと同じようです。

ジャリジャリのBB取り外し完了

BB(SM-BBR60)が無事に取り外せた

紆余曲折の末、無事に取り外すことができたBBは、赤サビと細かい砂にまみれておりました。やはり、BBあたりの異音の原因はこの砂であったと思われます。

グリス注入!

PARKTOOL(パークツール) ポリリューブ1000 113g・チューブ入 PPL-1

BBやクランクのパーツをボロ切れで拭き、事前に購入しておいたパークツールのグリスを塗り込みます。手はグリスまみれでベトベトですが、お風呂に入った後のように気持ちが良いですねー。

オペ完了!

オペ終了

パーツを順番に戻していってオペ完了!いや~、ちゃんと元に戻ってうれしいです。

謎のワッシャー1ヶ発見!?

謎のワッシャー余り1

これで一件落着と思いきや、足元に謎のワッシャーを1つ発見してしまいました Σ(´Д`;)

昨日のタイヤ逆装着に引き続いてコレですわ…。

たぶん、クランクのネジのアレでしょう。

そういうことにしておきましょう(苦笑)

そんなこんなで無事に(!?)BBのメンテナンスも完了。ペダルを強く踏み込んだときの異音もなくなりました。

しかし、代わりにチェーンがチェーンガイドに当たる異音が発生…。

当面はこの調整にまた手間取りそうです f(´-`;)

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この記事を書いた人
収納マン

師匠に勧められて2013年から電チャリに乗り始め、翌年MTB、さらに翌年ロードバイクを購入。まさか自分がピチピチのジャージを着て走るなんて思いもしませんでした(苦笑)詳しいプロフィールはこちら

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